2025年4月 4泊5日で屋久島と鹿児島の百名山(宮之浦岳、開聞岳、韓国岳)へUL Hikeで行ってきました。
今回は最終日5日目の鹿児島韓国岳のブログです。
韓国岳の魅力3選
① 九州随一の火山群を望む「大パノラマ」
韓国岳は霧島連山の最高峰(標高1,700m)で、山頂からは霧島山系の火口群や噴煙を上げる新燃岳、桜島、開聞岳、さらには遠くは韓国(朝鮮半島)まで見えることもあるという絶景が魅力。特に山頂からの見晴らしは圧巻で、登頂の達成感がひとしおです。
② 神秘的な火山湖「大浪池」との縦走ルートが人気
韓国岳と大浪池(おおなみのいけ)を結ぶ縦走ルートは、霧島山の中でも特に人気のコース。火口湖の青と山々の緑が織りなすコントラストが美しく、晴れた日には息をのむような絶景が広がります。季節によってミヤマキリシマなどの花も楽しめます。
③ アクセス良好&整備された登山道で初心者にも優しい
登山口(えびの高原)には広い駐車場やビジターセンター、トイレも完備されており、アクセスが非常に良好。登山道も整備されていて、標高差がありながらも初心者〜中級者が安心して楽しめる登山として親しまれています。
コース概要
■ 予定していたコース(※当初の計画)
- 【スタート】えびの高原駐車場
- 【山頂】韓国岳
- 【経由地】大浪池(おおなみのいけ)
- 【ゴール】えびの高原駐車場
- 【予定コースタイム】約2時間30分
生憎の雨のため
■ 実際の登山コース(※天候により変更)
- 【スタート】えびの高原駐車場
- 【山頂】韓国岳(標高1,700m)
- 【ゴール】えびの高原駐車場
- 【所要時間】約2時間
へ変更する事としました。

【鹿児島百名山の旅・最終日】韓国岳登山と温泉と黒豚で締めくくり
最終日4月28日、早朝4時に起床。
朝ごはんは「春のフランスパンまつり」と題して、生フランスチーズパン、さつまいもフランス、はちみつフランスに、ホテルロビーで提供されていたフェアトレードのコーヒーを合わせてほっと一息。
6時にチェックアウトし、レンタカーで霧島連山最高峰・韓国岳へ向けて出発。霧島温泉エリアでは、立ちのぼる湯けむりと硫黄の香りが朝の空気に溶け込んでいました。道中では、なんと**ウリ坊(イノシシの子ども)に遭遇!**旅の終盤に嬉しいサプライズです。

■ 雨の韓国岳、静寂の山行
7時半、えびの高原・韓国岳登山口に到着。

予報通りの雨だったため、ゴアテックスの上下と登山靴というしっかり装備でスタート。

「雨の山も悪くない」—— 静かに降る雨がゴアを叩き、風の音と足音だけが山に響く。誰もいないがれ場を、一歩ずつ慎重に、風にあおられないように進む。

振り返ると、硫黄山の噴煙がもくもくと立ち上り、眼下には不動池が緑色に輝いていました。


8時40分、韓国岳登頂。
そこに広がっていたのは、真っ白な世界。ガスに包まれ、幻想的な静けさが山頂を支配していました。

すれ違った登山者はわずか5人。雨の日ならではの、静かな時間でした。
9時半、無事に下山。
■ 湯けむりのご褒美と、黒豚ランチ
雨で冷えた体を温めに、下山後すぐ日帰り温泉へ。
訪れたのは霧島新燃荘、珍しい混浴露天風呂。白濁したお湯に足を浸せば、登山の疲れがゆっくりとほぐれていきます。



12時30分、鹿児島空港にてレンタカーを返却。
「そういえば、鹿児島名物の黒豚をまだ食べていなかった!」ということで、空港内の大空食堂で昼食を。
選んだのは、黒豚カツ鍋定食(1,380円)と大空定食(黒豚ロースカツ&黒酢南蛮)。どちらも満足度の高い一品でした。


最後にお土産を買って、鹿児島の山旅は終了です。

【おまけ】旅の番外編
■ 好きな鹿児島の温泉ランキング
1位:霧島温泉(霧島新燃荘)
2位:尾之間温泉(屋久島)
3位:指宿温泉(砂むし温泉 砂楽)
どの温泉も、登山後の体と心を優しく癒やしてくれました。
■ 鹿児島の美味しい食ランキング
1位:シマアジのお刺身
2位:薩摩煮込み
3位:鶏飯(けいはん)
中でも、**居酒屋 魯水(ろすい)**の料理は絶品で、通いたくなるほどの美味しさでした。
■ 焼酎にハマるかも?!
1位:笑う1日
2位:安田
3位:三岳
鹿児島といえば芋焼酎。ロックやソーダ割で旅仲間と乾杯する時間も、思い出のひとつです。
■ 旅の思い出に残ったこと
- バスをのんびり待つ時間
- フェリーの甲板から眺めた開聞岳と海
- 登山の合間に見た花や動物たち
- そして何より、流れる時間を楽しむ心のゆとり
この度の予算
・交通費 15万円
・宿泊費 3万5千円
・食費 3万5千円
・温泉 6千円
・お土産 1万円
合計 約23万6千円でした。
まとめ|静けさに包まれた韓国岳と、登山の心得
今回の韓国岳登山はあいにくの雨となりましたが、そのぶん静かな山旅の魅力を存分に味わうことができました。
霧に包まれた山頂、雨音と足音だけが響く登山道は、まるで山と一対一で対話しているような時間でした。
天候が良ければ、山頂からは新燃岳の噴煙、大浪池の青、広がる霧島連山の絶景を望むことができます。次回はぜひその景色を見てみたいものです。
登山道はえびの高原からスタートし、序盤は樹林帯の中を進みます。
5合目には休憩所があり、ここを過ぎると徐々に森林限界を越え、風の強い岩場が続きます。
標高が上がるにつれて気温が下がり、風に体温を奪われやすくなるため、強風時の低体温症には十分注意が必要です。
また、新燃岳の活動状況によっては登山道が立ち入り禁止となるエリアを含むため、登山前には以下のサイトで最新の情報を確認しましょう。
登山道にはトイレがありません。
出発前に必ず済ませておくか、携帯トイレ+ツエルトの携行をおすすめします。特に森林限界を越えると風を避ける場所も少なくなるため、万全の準備が大切です。
このブログが、これから鹿児島を訪れる方や、韓国岳を目指す登山者の参考になれば嬉しいです。
皆さんの山旅が、安全で、心に残るものとなりますように。
アブーより。
【今回の装備リスト】
地図・コンパス非常食(お菓子など3食)、登山靴、スント、携帯、充電ケーブル、ココヘリ、登山計画書、コンタクト又はメガネ、三脚、トレランザック、水1.5L、カッパ上下(ゴアテックス)、ビニール袋(防水・ゴミ用)、炎熱サプリ、塩タブレット、芍薬甘草湯、ツエルト、エマージェンシーキット、ヘッドライト、行動食(行動中のエネルギー源)、クマ鈴、モバイルバッテリー、サングラス、日焼け止め、ウェットティッシュ