2025年4月 4泊5日で屋久島と鹿児島の百名山(宮之浦岳、開聞岳、韓国岳)へUL Hikeで行ってきました。
今回は3日目、4日目の鹿児島開聞岳のブログです。
開聞岳の魅力3選
① 薩摩富士と称される「完璧な円錐形の美しさ」
開聞岳は標高924mと決して高くはないものの、山全体が美しい円錐形をしており、見る者を魅了します。その端正な姿から「薩摩富士」とも呼ばれ、日本百名山にも選ばれています。海辺に立つ姿は絵画のようで、登る前から感動を与えてくれます。
② 海を眺めながら登れる、絶景の低山トレイル
登山道は海に近く、登るにつれて錦江湾や指宿の街並み、さらには天気が良ければ屋久島や種子島まで見渡せることも。全体的に急登は少なく、巻き道を使ってぐるりと一周しながら登るルート構成で、初心者にも登りやすいのが特徴です。
③ 山頂からの大パノラマと「登った達成感」
山頂に到着すると、そこは360度の大展望。眼下には海が広がり、まさに「海に浮かぶ山」に立っているような感覚を味わえます。標高は低くても、しっかりとした登山体験ができるため、初心者からベテランまで満足度の高い山です。
開聞岳登山コース概要(標高924m)
【登頂日】2025年4月26日
【所要時間】約3時間(登り:約1時間40分/下り:約1時間20分)
【コースタイプ】往復(ピストン)
■ スタート地点
開聞山麓ふれあい公園(標高約120m)
広い駐車場・トイレあり。登山口は案内板が充実しており、整備された登山道へと続く。
■ 登山道の特徴(時計回りで山をぐるっと登るルート)
- 序盤(1合目〜3合目)
やや勾配のある林道。樹林帯を進みながら、時折開けた場所から海が見える。滑りやすい根や石に注意。 - 中盤(4合目〜6合目)
開聞岳らしい「山を巻きながら登る」区間が続く。登山道は整備されており、急な登りは少ない。 - 後半(7合目〜9合目)
傾斜がやや増し、岩場・段差も出てくるが、難所というほどではない。山頂が近づくと視界が開け、海の眺望が広がる。
■ 山頂(標高924m)
- 360度の大展望!
眼下には開聞の街並み、東シナ海、錦江湾、池田湖などが広がる。天気が良ければ種子島・屋久島まで望めることも。
■ 下山(同じルートを戻る)
- 岩場の下りは慎重に。全体的に歩きやすく、道迷いの心配も少ない。

【百名山】開聞岳登頂記|屋久島縦走の翌日に挑む、海と空の大パノラマ
■ 屋久島から鹿児島へ|疲労を癒やしつつ移動日も満喫
4月26日、旅も3日目。
屋久島での宮之浦岳縦走の疲れを感じつつも、5時半に起床。朝食は前日に買っておいたサラダ巻と納豆巻。
筋肉痛のケアに朝からオイルマッサージで体をほぐし、リカバリーに努めました。
その後、ヒロベーカリーへお散歩。開店直後の棚には焼きたてのパンがずらり。照り焼きチキンサンド、ガーリックフランス、チョコナッツデニッシュを購入。店員さんの笑顔も心地よく、つい2回も通いたくなる素敵なお店でした。
■ 指宿へ移動、そして開聞岳登山へ
屋久島・安房港から宮之浦港へバスで移動し、昼食をとりながらフェリーを待つ時間。

港で手紙を書き、思い出が詰まった便りが海を渡るという情緒もまた旅の醍醐味です。
13:30発のフェリーで鹿児島本土へ。船内では海を眺めながら、これからの山や人生について語らうひととき。


下船後はタクシーでホテルへ直行し、明日の準備を整えた後、居酒屋「美味処 魯水」で鹿児島の地酒と郷土料理を満喫。





■ 開聞岳登山記録|屋久島縦走の疲れを越えて
4月27日、開聞岳登頂の日。
朝7時、ホテルの朝食バイキングで鶏飯、アサリの味噌汁、小鉢などをいただき、エネルギーをチャージ。

8時に鹿児島中央駅でレンタカーを借り、指宿スカイラインを経由して開聞岳へ。
途中、池田湖越しに見えてきた開聞岳の美しさに心が高鳴ります。

09:30 第二駐車場から登山開始。
登山道はよく整備されており、里山のような雰囲気。







五合目付近からは他の登山者ともすれ違い、にぎやかな山道に。
筋肉痛も次第に和らぎ、青い海を眺めながら高度を上げていくと、気持ちも体もほぐれていきます。
11:06 開聞岳山頂(924m)に登頂!
山頂からは360度の大パノラマ。錦江湾、池田湖、そして遠くには屋久島まで望める絶景。


補給を済ませ、下山ではトレラン気分で爽快に駆け降りました。
■ 下山後は癒しの砂むし温泉と郷土グルメ
登山後は**砂むし会館「砂楽」**へ。


じんわりと温まる砂風呂に、屋久島と開聞岳で酷使した筋肉がほっとひと息。
温泉後には、鹿児島名物「白くまアイス」で冷たく甘い至福の休息。

夜は再びホテル前の居酒屋へ。
地元の食材を使った料理と、旅で出会ったお気に入りの焼酎を楽しみ、開聞岳登山の締めくくりにふさわしい一夜となりました。
■ 旅の締めくくりに
宮之浦岳の縦走から始まり、開聞岳という百名山2座を歩いた3日間。
山と人、美味しい食と温泉に癒されながら、焼酎に開かれた新しい世界。
きっとまた、違う季節にこの場所を訪れたくなる。そんな余韻が心に残る旅となりました。
まとめ
今回の開聞岳登山は、屋久島の宮之浦岳から移動し、鹿児島本土で登った2座目の日本百名山となりました。
屋久島からは、折田汽船のフェリー「屋久島2」に乗船して鹿児島本土へ。甲板に出ることができ、天候に恵まれれば、開聞岳や桜島の雄大な景色を海上から眺めることができます。高速船での移動も便利ですが、ゆったりと景色を楽しめるフェリー移動も大変おすすめです。
開聞岳の登山口には、第一駐車場・第二駐車場が整備されており、収容台数も多いため駐車の心配はほとんどありません。今回は第二駐車場を利用しましたが、登山口までの道には躑躅(ツツジ)の花が見事に咲いており、春の訪れを感じさせてくれました。また、桜の季節には桜並木も楽しめるようで、春の登山にも最適です。
登山道は一本道のピストンルート。分岐もなく道標も整っているため、迷う心配はほぼありません。歩みを進めるごとに視界が開け、指宿の街や海の美しい眺望が広がっていきます。
山頂付近にはやや急な岩場があり、登山者が多い日は渋滞になることもあります。焦らず、譲り合いながら安全に進むことが大切です。
そして山頂からは、360度の大パノラマ! 天気が良ければ、屋久島や霧島山、錦江湾などの絶景が一望できます。今回は天候に恵まれ、遠くに屋久島を望むことができました。
なお、トイレは登山口に1箇所設置されているのみです。登山中にはトイレがないため、出発前に必ず済ませておくことをおすすめします。登山道も狭いため、携帯トイレの使用も現実的には難しい場面が多いです。
下山後は、**指宿の名物・砂むし温泉「砂楽」**を訪れ、登山の疲れをじんわりと癒しました。近くにはもう一つの砂むし温泉「山川砂むし温泉 砂湯里」もあり、こちらもおすすめです。
▶︎ 山川砂むし温泉 砂湯里 公式サイト
また、「砂楽」の目の前にある昔ながらの喫茶店**「エンジェル」では、名物の「シロクマ」かき氷**をいただきました。どこか懐かしい雰囲気と甘くて冷たい味わいが、登山の締めくくりにぴったりでした。
このブログが、これから屋久島、開聞岳、韓国岳を目指す方の参考になれば嬉しいです。
みなさんの山旅が、安全で思い出深いものになりますように!
アブーより
今回の装備
トレランザック、水1.5l、炎熱、塩タブ、芍薬、ツエルト、エマージェンシーグッツ、ライト、行動食、クマ鈴、モバイルバッテリー、サングラス、日焼け止め、ウエットティッシュ、地図、コンパス、非常食(お菓子など3食)、トレランシューズ、スント(GPS時計)、携帯、充電ケーブル、ココヘリ、登山計画書、コンタクト又はメガネ、三脚