2024年11月22日と23日 日本百名山 雲取山に三条の湯泊、1泊2日で行ってきました。
雲取山ってどんな山?
東京都最高峰
標高2,017mで、東京都、埼玉県、山梨県の境界に位置する山。東京都最高峰として多くの登山者に親しまれています。
登山初心者から中級者向けのルート
アクセスしやすい鴨沢ルートや、日帰りから1泊2日で楽しめるコースがあり、整備された登山道が特徴です。
豊かな自然と眺望
登山道沿いには広葉樹林や針葉樹林が広がり、山頂からは富士山や奥秩父の山々を望むことができます。四季折々の風景も魅力。
三条の湯
登山口近くに位置する秘湯で、自然に囲まれた温泉が楽しめます。雲取山登山の前後に立ち寄ることで疲れを癒やし、特に紅葉や雪景色の季節には絶景とともにくつろげるスポットとして人気です。宿泊施設もあり、登山計画に組み込むことが可能です。
今回のコース
雲取山のコース
今回のコースは鴨沢登山口から七ツ石山を経由し、雲取山山頂へ目指し、三条の湯で1泊、帰りは林道を通りお祭登山口へ下山するルートです。





装備
雲取山のU.L 装備

着替え兼、就寝用
ダウン、長袖シャツ、下着、長ズボン、手拭い、タオル、ウインドブレーカ、アンダーソックス、ソックス
エマージェンシー
エマージェンシーシート、ヘッドライト、予備電池、ティッシュ、絆創膏、ポイズンリムーバー、化粧水、日焼け止め、携帯トイレ、虫除け、虫刺され薬、トイレットペーパ、マスク
非常食
水2ℓ、炎熱サプリ、芍薬甘草湯、非常食(ソイナッツバーなど4食)、OS1粉
装備
レインウェア、ウインドブレーカ、ツエルト、ザックカバー、ポール
東京都で一番高い場所にいこう
今回のブログはアブー妻、執筆です。
雲取山登山 1日目 鴨沢から雲取山へ ~秋色に染まる山を楽しむ~
朝2時起床、雨の中スタート
まだ外は真っ暗な午前2時、眠い目をこすりながら準備を済ませました。雨が降る中、3時前に出発。深夜の高速道路は車も少なく、スムーズなドライブでした。

朝ごはんと青空の始まり
移動中の朝ごはんは、手作りのきのこのキッシュと、さつまいもとりんごのマフィン。ほんのり甘くて元気が出ます。

トンネルを抜けると、夜明けの青空が目の前に広がりました。平日ということもあり、駐車場には余裕があり、予定通り登山開始です。

リハビリ登山スタート
2週間前に魔女の一撃(ぎっくり腰)をくらってしまい、今日はリハビリ登山。赤や黄色に彩られた山々を眺めながら、ゆっくりと歩を進めます。
途中で猿が1匹、静かに佇む姿に出会い、さらに鹿の親子3頭が颯爽と駆け抜けていく場面も。まるで自然が出迎えてくれるようでした。


山小屋で出会った看板猫
途中の山小屋には、看板猫が日向ぼっこ中。穏やかで可愛らしい姿に癒されました。トイレ休憩を済ませ、軽く補給をして再び山頂を目指します。

目の前に広がる雪化粧の富士山
登るにつれ視界が開け、目の前に富士山が姿を現しました。雪化粧をまとったその美しさに思わず足を止めて見惚れます。

お腹が空いたので、山菜おこわのおにぎりを頬張りながらルートを確認。足が攣らないよう、漢方を取り入れつつ歩き続けました。

山頂まであと少し…足が攣る!?
地元の里山を思わせる穏やかな登山道は歩きやすく、急勾配も少ない印象です。途中の神社の雰囲気が、坂戸山を思い出させました。
しかし、山頂間近で足が攣るアクシデント!漢方と気合を注入し、一歩ずつ進みます。そしてついに雲取山の山頂に到着!雪だるまが出迎えてくれるというサプライズもありました。


昼食と静かな下山道
お昼ごはんは、梅ちりめんのおにぎりと魚肉ソーセージ。疲れた体に塩気が染み渡り、エネルギーを補充します。

その後、今夜の宿「三条の湯」を目指して下山を開始。落ち葉に覆われた登山道は静かで、誰にも会わない不思議な時間。案内表示が少なく、道に迷ったかと不安がよぎる場面もありました。

ゴール目前、再び足が攣る
再度足が攣り、動けなくなるハプニングが!ここでも漢方と塩羊羹が大活躍。やっとの思いで三条の湯の看板が見えたとき、心底ホッとしました。



三条の湯 〜山小屋で過ごす贅沢なひととき
広くて綺麗な大部屋で自由時間
宿泊したのは広々とした清潔感あふれる大部屋。ベランダではハンモックに揺られながらビールを楽しむ人や、薪ストーブの前で日本酒を片手にうとうとする人の姿が。
マダムたちはおしゃべりに花を咲かせ、静かに昼寝をしている人も。みんなが思い思いにくつろいでいる様子に心がほぐれます。夕食前に温泉へ向かうことにしました。
三条の湯の温泉
三条の湯ではシャンプーや石鹸が使えないため、ドライシャンプーと汗拭きシートでさっぱりとリフレッシュ。湯船には湯の花が浮かび、足先までじんわりと温まります。登山後に山小屋で温泉に浸かるという贅沢な体験に、思わず笑みがこぼれました。

カフェのような夕食プレート
夕食はまるでカフェのような美しいワンプレートスタイル。ローストポーク、冬菜の胡麻和え、柿と大根のなます、ポテトサラダ、しめじとさつま芋の天ぷら、自家製大根の煮物、セロリと人参のスープ、そして釜戸炊きごはんが並びます。

飲み物はビール500円、酎ハイ400円とお手頃価格。あちこちのテーブルで「美味しい!」とご飯のおかわりやお酒が進む声が聞こえ、温かく優しい味わいに心も体も満たされました。
愛情たっぷりの朝ごはん
翌朝の朝食は5時半から。ひじきの煮物、五目豆、大根菜の煮浸し、白菜漬け、切り干し甘酢漬け、生野菜、ハム、オムレツ、ごはん、白菜の味噌汁と栄養たっぷりのメニューが並びます。「お湯ご自由にどうぞ」という一声に促され、水筒にお湯を詰めていく登山者たち。朝ごはんをしっかり食べて、体に力がみなぎるのを感じました。

2日目 朝の光と紅葉を楽しむ下山道
朝6時、三条の湯を出発
まだ薄暗い中、宿を後にしました。歩き始めてしばらくすると、空がだんだんと明るくなり、朝の光が山々を照らし始めます。目の前には紅葉に染まった山々が広がり、その美しさに心が洗われるようでした。


落ち葉の林道を歩きながら
足元は落ち葉がふかふかと敷き詰められた林道。夫婦と来年の山計画について話しながら、ゆっくりと歩を進めます。紅葉の鮮やかな景色を楽しみながらの2時間は、あっという間に過ぎていきました。

無事にお祭へ下山
紅葉に見送られるように、無事お祭へ下山。さらにそこから鴨沢駐車場へと向かい、全行程を無事に終えることができました。
山の魅力をたっぷり味わいながらの下山は、心も体もリフレッシュするひとときでした。
旅のもう1つの目的
東京書作展
旅のもう1つの目的
アブー妻が東京書作展に入選。

上野の東京都美術館に行ってきました。銀杏が色づいて綺麗でした。
お昼は上野鯛焼き屋さんで鯛焼き110円。


また来年も関東のお山と美術鑑賞旅に行きたいですね!!
雲取山のまとめ
今回の雲取山登山は以下のコース
- 1日目:17.7km、累積標高1,506m、所要時間6時間40分
- 2日目:13.6km、累積標高206m、所要時間2時間45分
1日目は平日だったため、鴨沢村営駐車場には若干の余裕があり駐車可能でした。しかし、2日目の8:30時点では満車で、路肩に路上駐車が発生していました。都内からアクセスが良い百名山であることから、休日に登山する場合は早朝の出発をおすすめします。
動物たちとの出会い
山頂までの間に、猿や鹿、ホシガラスに出会うことができ、さらに七ツ石小屋ではかわいい猫とも触れ合いました。こうした動物たちとの出会いも、登山の大きな楽しみです。
コースの印象と気候
雲取山のコースは距離が長めですが、急な登りは少なく歩きやすい印象です。
11月の気温は昼間が10℃前後と登山には適していますが、夜間は0℃近くまで冷え込むため、ダウンジャケットなどの防寒対策が必須です。また、汗をあまりかかない季節でも水分補給を忘れずに行いましょう。
三条の湯の魅力と注意点
宿泊した三条の湯は、山小屋としては珍しく温泉が楽しめる宿でした。
ただし、以下の点に注意が必要です:
- お風呂は最大3~4人程度のサイズで、宿泊者のほかテン泊の方も利用するため、待つ可能性があります。
- 入浴時間は20:30までで、シャンプーや石鹸の使用は禁止されています(環境保護のため)。
- 薪ストーブがあるものの、夜間は薪が切れるため、寝るときは防寒着を着用すると快適です。
鴨沢コースと装備の注意点
鴨沢コースは往復で約10時間のロングコースです。この季節は以下の装備を持参することを推奨します:
- ヘッドライト
- ツエルト(簡易テント)
- ダウンジャケットなどの防寒着
また、山頂から三条の湯までのルートは踏み跡が少なく景色が単調なため、道迷いには十分注意してください。
お祭~鴨沢間の下山ルート
三条の湯からお祭までのルートは20分程度で林道に入ります。この林道は長くトイレもないため、携帯トイレを持参すると安心です。
総括
今回のコースは2日間で約30kmに及ぶ長い道のりでした。事前に十分なトレーニングを行い、余裕を持った計画で挑むことをおすすめします。
このブログが皆さんの素敵な山旅の参考になれば嬉しいです!
アブーより